忌野清志郎RCサクセション発売中止になった COVERS 幻のプロモカセット

東芝EMIから1988年8月6日（広島平和記念日）に発売される予定だった「COVERS」のプロモーションカセットです。 ✴️最後の写真は1988年6月22日の全国紙に東芝EMIが発売中止を知らせた広告です。この広告は当時の切り抜きそのもので、コピーとかではありません。 このアルバム中の、「Love Me Tender」と「Summertime Blues」が核問題と原子力発電の問題を歌っていたため、当時原子炉関連の仕事をしていた親会社東芝からの圧力がかかり、先行シングル「Love Me Tender」（6月25日発売予定）ともども、「素晴しすぎて発売出来ません」（忌野清志郎のせめてのもの主張を載せて）、新聞広告（1988年6月22日付全国紙）と共に発売中止となりました。 当然、それに先行して関係者に配られていた、本品であるプロモーションカセットはほぼすべて回収されることになりました。本品はなんらかの事情で回収もれとして残ったものと思われます。 本作の発売を強く望む人々の声もあり、後にRCの古巣キティレコードから8月15日（終戦記念日）に発売は実現しました。 発売中止騒動や過激な内容の話題性から、シングル・アルバム通じてRC初のオリコンチャート1位を獲得し、RC唯一のオリコン1位獲得作品となり、本アルバムは20万枚以上のヒットを記録しました。 本プロモーションカセットをよく見ると、CDでの品番、レコードでの品番、カセットでの品番が記されています。本来はそのくらいの力を東芝EMIが入れていた作品だったということでしょう。 現在CD「COVERS」（キティレコード盤）は新品市場に多く出回っており、数はわずかですが、キティレコードがあわてて作ったような粗雑なプロモーションカセットも見たことがあります。 が、完全に回収されたはずの、東芝EMIによるプロモーションカセットはほぼ存在していないようです。 本品は良い環境（暗所）で保管してきたもので、紙の色、印字など36年も前のものとは思えない美品です。 また、再生も確認しております。テープの経年劣化はあると思いますが、現時点では問題なく聞くことができます。 #RCサクセション #忌野清志郎 #東芝EMI回収事件 #希少品